技術 / テクニカルガイド
風車ローターの翼端・翼根効果:補正が表すもの
実際のローターは、有限枚数の有限長の翼を持ちます。翼の端部付近の流れは、理想化した環状表現とは異なります。翼端・翼根補正は、明示したモデル上の違いを扱うものであり、発電機の損失項や、電気出力から一律に差し引く量ではありません。
端部補正は、その空力モデルに属します。
形状、流れの角度、荷重の仮定が、何を表すかを定めます。モデル内で適用する係数を、風車全体の実測損失と言い換えてはいけません。
01 / 有限スパン
翼が終わっても、周囲の流れは続きます。
有限長の揚力翼周りの圧力と循環は、周囲の三次元流れと相互作用します。
有限長の揚力翼周りの圧力と循環は、周囲の三次元流れと相互作用します。物理的な翼端や翼根の断面移行部を越えて、翼断面が無限に繰り返されるものとしてスパンを扱うことはできません。
これは、抵抗発熱や軸受摩擦とは異なる空力モデル化の問題です。「損失」という言葉は文脈に依存し、エネルギーを消費する装置を別途測定したものではなく、理想化したローター表現からの違いを示す場合があります。
02 / 環状モデル
比較対象は、明示した理想化モデルです。
単純な運動量の記述では、環状領域に荷重を分布させます。
単純な運動量の記述では、環状領域に荷重を分布させます。有限の離散的な翼は、あらゆる方位角でその荷重を連続して与えるわけではありません。端部効果の補正は、選んだ定式化の中で、その違いの一部を近似的に考慮します。
したがって、基準を明確にする必要があります。補正ありと補正なしの数値結果は、二つのモデルケースです。その差が、実際の風車の電気的損失の実測値になるわけではありません。
03 / 翼端と翼根
二つの端部では、形状の条件が異なります。
翼端は、有限スパンの外側境界に位置します。
翼端は、有限スパンの外側境界に位置します。翼根付近では、揚力を生む部分、ハブ、翼断面の移行部を、それぞれ表す必要があります。空力的に有効なスパンは、公称ローター直径だけでは決まりません。
翼根補正は、翼根の構造評価ではありません。流れの定式化を対象とするものであり、接続部の応力と荷重伝達には別途、力学的な検討が必要です。同様に、翼端補正は表面の損傷や塗膜の状態を分類するものではありません。
04 / 補正係数
形状と流れを、モデルに含めます。
AeroDynの理論マニュアルは、そのBEM定式化で用いるPrandtl型の端部補正を説明しています。
AeroDynの理論マニュアルは、そのBEM定式化で用いるPrandtl型の端部補正を説明しています。係数は、モデルで表す翼枚数、半径位置、流れの角度に依存します。したがって補正は、ローターの定格出力だけで決まる一律の定数ではありません。
端部付近では、極限での挙動と数値的な扱いが重要です。極限値に近づく係数は、その係数が変更する方程式に即して解釈する必要があり、その下流のすべての電気的な量に無差別に掛けてはいけません。
05 / 物理的な積分
局所的な変更には、ローター全体としての評価が必要です。
翼断面の寄与は、その力、幅、モーメントアームに依存します。
翼断面の寄与は、その力、幅、モーメントアームに依存します。翼端や翼根付近の局所的なモデル変更は、各積分に異なる影響を与える場合があります。補正係数の一つの値だけでは、ローター全体の出力が何パーセント変わるかは分かりません。
参考資料の BEMガイド は、それらの連成した力と誘導効果を説明しています。機械系と電力変換系の評価範囲では、空力補正の外にある別の量がさらに加わります。
06 / 対象範囲
モデルの精緻化は、製品の性能を証明しません。
有限翼の補正では、非定常、剥離、複雑な三次元流れのすべてを完全に解決できません。
有限翼の補正では、非定常、剥離、複雑な三次元流れのすべてを完全に解決できません。適用性は選んだ計算に属し、別の空力モデルでは、それらの効果を違う形で表す場合があります。
ここではMARSTONの翼枚数、端部補正係数、実測した損失率は示しません。モデルの調整、物理的な端部効果、機械全体の出力を区別して説明します。
次の資料も確認してください: 翼素運動量理論:連成と仮定.
次の資料も確認してください: 風車ローターのソリディティ:全体面積、局所翼弦、翼枚数.
次の資料も確認してください: 小形風車の後流:速度欠損、混合、回復.
一般的な背景情報: NREL:AeroDynの空力理論と有限翼の端部補正。これらの参考資料は業界の考え方を説明するものであり、適用するMARSTONの製品資料やプロジェクト資料とは別のものです。
主な概念と条件。
各量を、その基準、単位、明示された条件と一緒に読んでください。一般的な関係から、特定モデルの値が確定するわけではありません。
| 概念 / 量 | 意味 / 関係 | 条件 / 限界 |
|---|---|---|
| 有限翼の端部 | モデルで表す揚力スパンの翼端・翼根境界 | 三次元流れの条件。 |
| 環状の基準モデル | 円板領域にわたる理想化した荷重 | 何を補正するかを定義します。 |
| 補正係数 | 定式化に固有の端部効果の項 | 一律に適用する実測の出力減少量ではありません。 |
| 翼根の空力 | 内側の揚力領域付近の流れ | 翼根接合部の強度とは異なります。 |
| ローターの積分 | 定義した局所的な寄与の和 | ローター全体の変更を議論する前に必要です。 |
技術検討上の質問。
翼端損失は銅損ですか?
いいえ。異なる空力モデルの条件を記述しています。
補正係数は、電気的損失の実測値ですか?
それだけでは判断できません。その役割は、空力方程式の中で定義されています。
ローターのkWから、係数は決まりますか?
いいえ。形状と、モデルで表す流れの条件が重要です。
翼根補正があれば、接合部の強度が証明されますか?
いいえ。流れのモデル化と構造接続部の力学は別のものです。
一つの局所係数から、ローターの損失率が分かりますか?
いいえ。連成した局所的な寄与を、モデル内で積分する必要があります。
MARSTONの実際の端部損失は、ここに示されていますか?
製品の補正値や実測損失率は主張しません。
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実際のローターは、有限枚数の有限長の翼を持ちます。技術検討のために、機種と、適用する運転情報または設計情報をお知らせください。