小型風力 / 購入前の疑問
構造・土木工事
タワーのアンカーボルト突出長に、公差を見込む必要があるのはなぜですか?
簡潔な回答
突出長は、単にコンクリート面より目に見えて上に出ていればよいのではなく、実際の鉛直方向の積重ね構成とその公差を収める必要があります。グラウト厚さ、レベル調整方式、プレート厚さ、座金、ナット、必要なねじかみ合いは、すべて長さを消費します。有効な突出長が短すぎても長すぎても、ボルト円の位置が正しくても、所定の接合が組付け不能になることがあります。
基準面と積重ね構成全体を定義する
突出長をコンクリート面、予定するグラウト面、または別の基準面のどこから測るのかを確認します。そのうえで、下側のレベル調整ナットの構成や施工余裕も含め、その基準面より上にあるすべての部品寸法を比較してください。
ロッド全体の突出長と、利用できるねじ部の長さを区別します。ねじのない部分、損傷したねじ、ねじ切上がり部によって、ロッドが十分に長く見えても指定のナット位置にできない場合があります。
鉛直方向のばらつきを整合的に見込む
コンクリートの高さ、ベースプレート厚さ、グラウト用の隙間は、それぞれ設計で認められた公差内で変動することがあります。公称寸法を足すだけで複合した影響を確認しないと、実際の組付け余裕がなくなるおそれがあります。
グラウト用の隙間を大きくすると突出長が消費され、露出したロッドの挙動も変わることがあります。ねじ部を確保するためだけに隙間を小さくすると、評価済みの支圧またはグラウト詳細と矛盾するおそれがあります。どちらの選択にも、単独の寸法ではなく接合部全体の検討が必要です。
タワーを吊り上げる前に不整合を解決する
是正方法をまだ評価できる段階で、出来形のアンカー形状を実際のプレートと締結部品の組立構成と比較してください。担当設計者が、不一致を許容できるか、どのような工学的処置が必要かを判断する必要があります。
積重ね構成を合わせるために、ロッドを切断したり、即席の延長部を追加したり、座金を省いたり、薄いナットで代用したりしないでください。このページは、汎用的なねじかみ合い長さや突出長の余裕を定めていません。MARSTON プロジェクトでは、埋込み部品を固定する前に、タワー供給者の該当する取合い詳細を取り寄せ、現地の基礎図面と整合させてください。
参考資料
- AISC: Anchor Rods, Base Plates and Embedded Plates
- Hilti: Post-Installed Anchor Working Principles and Failure Modes
例は説明用です。機種固有の性能、適合性、供給範囲は、適用される資料で確認してください。